こんにちは、マクポです。
今回は「新しい文章力の教室」という本の書評をしていきます。
私が営業から事務職に異動し文章を書くことが多くなったため、書店で気になって3年前くらいに購入したものです。
こちらの本の概要と私自身が読んで感じたことをざっくりお伝えし、ご紹介していきます。
「新しい文章力の教室」の概要
本の帯に「文章を書きながら考えていませんか?」と書いてあり、
何のことだ?と思って読んでみると、
・言いたいことをうまく伝えられない
・どこから書き始めればいいのか分からない
と言った声は多くの方が抱えている悩みの声だと書かれています。
仕事でのメールや文書、プライベートでの手紙やSNS発信。
今日、様々な場面で自分で考えたことや思ったことを発信する機会がありますよね。
その時に皆さんは
「上手く伝えたいことを伝えるにはどうしたらいいんだろう?」って思ったりしませんか?
私は営業時代はお客様と対面して話せていたのであまりこのような悩みはありませんでした。
しかし事務職となり社内メール等の文字だけで発信する機会が増えて、
「なんで伝わらないんだ」
「文章を考えるのに時間がかかるな」
と思うようになっていました。
「新しい文章力の教室」読んで内容を理解・実践できるとこの悩みから解放されます。
・言いたいことをうまく伝えられない
・どこから書き始めればいいのか分からない
のような悩みは文章を書きながら考えているから起こる悩みで、
要は、文章を書く前にしっかり準備をすることでこれらの悩みは解消されますよってことです。
響いたところ
「新しい文章力の教室」は
第1章:書く前に準備する
第2章:読み返して直す
第3章:もっと明快に
第4章:もっとスムーズに
第5章:読んでもらう工夫
と、全部で5章で構成された本で、さらに各章の中は15~20のチャプターで分かれています。
どの内容もなるほど!と思うようなものばかりでしたが、
特筆して響いた内容は、
・書く前の準備で文章は決まる
・「完読」を目指して文章を磨く
の2点です。
書く前の準備で文章は決まる
これについて書かれている章を読んだ後は、まさに目から鱗が落ちる気持ちでした。
文章を書く前に準備するなんて考えたこともありませんでした。
もちろん脳内ではあれとこれを伝えようと何となく思いながら書いていました。
しかし準備するというのはそんなことでは足りません。
実際に紙に「構造シート」というのものを作成するのです。
構造シートとは、上部にテーマを書いてそのテーマに沿ってどんな内容をどんな順番で書いていくのかを示したものです。
こうすることで、文章を書いている途中でつまづいたり、迷ったりすることが格段に減ります。
仕事や旅行などで、特定の目的地に向かうことを想像してみてください。
今はネット環境が充実していますから目的地に向かう前に何となく、地図アプリなどで調べますよね。
「この時間に出て、ここで休憩して、この道を使えばより早く着きそうだ。。。」
等、出発する前に段取りを組むと思います。
文章を書く際にも同様です。
しっかりと文章の始まりから終わりまでの設計書を作り、プラモデルのように組み立てていく。
これが非常に大事です。
最初は構造シートを作るのに戸惑いや、めんどくささがあるかもしれません。
しかし、良い文章を早く書くためには必要不可欠です。
私も、仕事上文章で伝えなければいけない時はもちろん、会議や研修等、口頭で伝えたい時も、
構造シートを作っています。
構造シートと言ってもそんな大それたものでなくてもよく、
自分が伝えたいテーマ、素材、順番、それと重要度が分かれば箇条書きで構いません。
長くなりましたが要するに、頭の中ではなく物理的に紙に書いて目に見える状態で文章を書いてみることを強くおすすめします。
「完読」を目指して文章を磨く
先述した構造シートを使ったうえで文章が出来上がったとします。
「よし、自分が決めた通りに書けたぞ!発信するか!」
と最後まで書いてすぐに終わりにしないでください。
構造シートを使ってきちんと最後まで書いたので、及第点はもらえるかもしれませんが、より伝わる良い文章を書くにはもう少し頑張ってみましょう。
どうするのかというと、書き終わった文章を最初から最後まで読み返してみるのです。
そんなの既にやってるよ。と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
ただ読み返すのではなく意味・字面・語呂に目を向け読み返してください。
・伝えたいことが支離滅裂になっていないか
・テーマに対して内容が逸脱していないか
・漢字が多すぎて見にくくないか
・同じ音韻の繰り返しや、発音しづらい文章になっていないか・・・等
私は「新しい文章力の教室」を読むまでは、書き上げた文章を読み返すと言ってもただ誤字脱字がないか確かめる程度でした。
それが読み返すこととはこういうものだと見せつけられ衝撃でした。
読みやすくなるのであれば、あえてひらがなを使う。
1つの文で欲張らず、一度切って2つの文にしてみる。
等、自分では考え付かない箇所に目を向けることができるようになりました。
因みに読み返して文章に手を加えた際は、修正した箇所だけでなくもう一度最初から読み返すことが大切です。
なぜなら修正して部分的に改善されたとしても、全体で見た際に前後のバランスや、リズムが悪くなってしまうことがあるからです。
修正してツギハギ感が出てしまうと読み味が落ちて、「完読」の妨げになるのです。
まとめ
「新しい文章力の教室」を読んで確実に私の文章力は上がりました。
それに読む前までよりも格段に文章を書き終える時間が短くなりました。
文章だけでなく会議や研修でも大変役に立っています。
初めに結論を言って、理由を話し補足していく話し方をしています。
まず結論から話すので聞き手に優しく、話が入ってきやすいと言われたりもします。
私のように文章を考え、書く機会が多い方は是非この本をおすすめします。
この記事で皆さんの役に立つ本がご紹介できたなら幸いです。