こんにちは、マクポです。
今回は、車の任意保険についてです。
自動車ディーラーでトップ営業マンだった私が、任意保険の概要や選び方、
また多くの方におすすめする特約等をお伝えしていきます。
「安心できる補償内容にしたいけど無駄に支払いたくない!」
「ネットは安いと聞くけど実際どうなの?」
など、多くの方が抱える疑問や悩みを解消していきます。
任意保険とは?
車の任意保険とはその名の通り、
自動車を運転する以上強制的に加入する自賠責保険と違い、
ユーザーが任意で加入する保険の事です。
任意保険の加入率は100人中80人程で約8割です。
この数字は高いと思いますか?
それとも低いと思いますか?
私はめちゃくちゃ低いと思っています。
任意保険といえども個人的には100%加入してほしい所です。
なぜかというとなんかあった時に助けてくれるのが保険なのに、
自賠責保険だけでは補償しきれないケースが多いからです。
自賠責保険
「自動車損害賠償責任保険」の略称で自動車1台ごとに加入しなければならない強制保険です。
被害者を救済する目的で強制保険なのです。
補償内容は死亡・後遺障害で3,000万円、傷害で120万円と決められています。
人に対する補償はされますが、物を壊してしまった(フェンスやガードレールなど)、車が事故で壊れてしまったなど物に対しては補償されません。
このことから申し上げたい事は、自賠責保険は本当に必要最低限の補償しかされないですよ。ってことです。
万が一先の長い未来ある若者を自動車ではねて殺害してしまった場合、
数千万、場合によっては億単位の賠償が課されることもあります。
そんな時に任意保険に入っていなかったらどうしますか?
ひかえめに言って、人生終了です。
途方もない金額を一生かけて賠償しなくてはなりません。
被害者家族はもちろん、自分の家族・親戚・友人・知人など多くの人を悲しませます。
それと同時に自身も一生掛けて賠償し、場合によっては懲役刑になる場合もありますよね。
出所しても厳しいまなざしで見られることでしょう。
たった一回のミスや不注意、不道徳な行動で自動車は簡単に人を殺めることができます。
自賠責保険とは別に任意保険には最低限の内容でも加入することを強く勧めます。
任意保険の内容
これだけは必要最低限入っておきましょう、
という内容をご紹介します。
- 対人・対物無制限補償
- 車両保険(車対車+限定A)
- 無保険車傷害特約
以上の3つです。
対人・対物無制限補償
先述の通り、多額の賠償を課される場合がありますので、無制限にしておくと安心です。
「対物も無制限が良いの?」と聞かれることがありますが、
答えは「無制限が良い」です。
そんなに運転していて高価なものを壊すことなんてないよ、と思うかもしれません。
しかし、事故を起こすと「二次被害」という観点でも賠償をしなければなりません。
例えば、複数の新車を積んだトレーラーに衝突してしまい、
その衝撃で積んであった車が落ちて壊してしまった場合、
それらの修理費用も賠償の対象です。
稀に無制限にしていない方がいらっしゃいますが、
強く無制限をおすすめします。
車両保険(車対車+限定A)
車両保険には2種類あります。
車両保険一般型と車両保険(車対車+限定A)です。
違いは平たく言うと
相手がいなくても(自損事故)自車の損害が補償されるのが車両保険一般型。
相手がいないと補償されないのが車両保険(車対車+限定A)です。
最低でも車両保険(車対車+限定A)に入っておくと、
相手がいる際の車やバイクとの事故で補償されるのに加え、
火災・爆発・台風・洪水などの被害、盗難やいたずら、窓ガラスの損害(飛び石等)でも補償されます。
特に飛び石傷は走行していて、不可抗力でもらってしまいがちです。
現代の車は安全装置の為にフロントガラス付近にカメラ等が付き、ガラス1枚交換するにも、
ガラス代の他に、センサーの調整費や取り付け費、その他工賃が結構かかります。
因みに私が乗っているC-HRの飛び石傷を直した際は、約15万円でした。
これを実費で直すのは痛いですね。。
無保険車傷害特約
この特約は今は標準で入っている保険会社が多いと思います。
内容とすると、相手の車が無保険または保険に入っていても補償内容が不十分の場合、
被害者が全く補償されないことを避けるために、
加害者が負担すべき賠償のうち、自賠責保険からの保険金を超える金額に対して保険金が支払われます。
20%ほどは任意保険に入っていない現状、この特約をつけないことは考えられません。
衝突され被害を受け、さらに無保険車で補償もされず泣き寝入りなんて最悪ですよね。。。
この先は入っておくとさらに安心!な内容です。
おすすめ特約など
個人賠償責任保険特約
この特約は、自動車事故以外の日常生活で、物を壊してしまったり、
他人を傷つけてしまった場合、損害賠償責任を補償してくれるものです。
具体的には、
- 買い物中に不注意でお店の物を壊してしまった場合
- 飼い犬が他人に噛みつきケガをさせた場合
- 子どもが自転車で走行中に他人と接触しケガをさせた場合
などです。
どれもありそうな日常のできごとではないでしょうか?
特に子供が通学や遊んでいる最中に自転車で事故を起こすのはよく聞きますよね。
入っておくと万が一の際に安心ですので加入をおすすめします。
また、保険料も月に300、400円程度ですし、家族で誰か1台入っていれば、
同居の家族、別居の未婚の子供まで補償範囲があるのでお手頃なのも良いですね。
弁護士費用特約
世の中には自分は悪くないから保険を払わない!とか頭の悪い人が少なからずいます。
事故をしさらに相手と揉めるなんて面倒極まりないです。
そこで助けてくれるのが弁護士さんです。
ただ、弁護士さんに頼むのにももちろんお金がかかります。
そこでこの特約の出番です。
1事故につき300万円まで補償してくれます。
自分ではにっちもさっちもいかない場合は弁護士さんに頼みましょう。
間違いのない話をしてくれますし、相手との話をしなくてもいいので生活に支障も出ません。
因みに個人賠償責任保険特約も弁護士費用特約も、
翌年等級ダウンすることはありませんのでそこもまたGoodな点ですね。
まとめ
自動車は私たちの生活に欠かせないものです。
生活を豊かにしてくれ、雨風しのげ移動でき非常に便利なものです。
反面、事故は常に付きまといます。
ちょっとしたミスで簡単に人を傷つけてしまいますので、まずは相手に対する補償は万全に。
余裕があったら、自損事故に対する補償もプラスしておきましょう。
そのおすすめ特約もつけておくとさらに安心です。
保険は何かあった際のもので、日常利用するものではないので疎かにしがちです。
しかし、たった一回の事故で人生が大きく左右されますので、この記事を参考にじっくり考えてみて下さい。